石膏について

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8.安全性情報

1.「セメント・消石灰・生石灰(以下セメント等と称す)」と 比較した場合の「石膏」の安全性について説明します。

1.石膏は、中性物質で、人体等に対する刺激性・毒性等が有りません。(セメント等は、強アルカリ性で、人体等に対して目・咽喉に刺激や肌荒れ等をもたらします。)

2.従って、石膏は、人体に安全なので、豆腐の凝固剤として数%量添加利用されたり、ビール醸造水の硬水化剤に使用されたりの形で食用に供されています。(日本薬局方及び食品添加物公定書にも記載されています。)
また、歯科での歯型採取に口腔内使用されたり、整形外科でのギプス用に使用されたりの形で歯科,外科医療用にも供されています。(セメント等は、強アルカリ性なので、このように人体に直接摂取されたり、直接触れたりの形では、絶対に使用できません。また、生石灰も強アルカリ性ですので、その取り扱いには注意が必要です。)

3.石膏は、雨水等に溶けても、その水溶液は無色・中性・無害です。(セメント等は,雨水等に溶けると、その水溶液は強アルカリ性で、河川等を汚染する恐れが有ります。)

4.このように,石膏もセメント等も同じ“カルシウム化合物粉”ですが,人体及び水質に対する影響という点で,全く異なります。

2.廃棄石膏(故型)の安全性について

陶磁器型材用石膏として利用された石膏型(故型:フルガタ)は、使用後は廃棄されますが、その量は当社推定(1999年)で、全国で約24,000トンあります。
その内、2,400トンは、焼石膏原料として再利用されています。
また、13,000トンは、セメント原料として利用されています。
残りの8,500トンは、産業廃棄物として廃棄されています。

廃棄量を少なくすることが大切ですが、次の問題点があり、再利用を困難にしています。

(1)利用地域が全国に分散しているため、収集コストが合わない。

(2)焼石膏原料として再利用した場合の、製品性能が劣ることが多い。

(3)補強鉄筋、ケース用の添加剤混入など、純度と品質安定に問題がある。

基本的には、混ぜれば「ゴミ」、分別したら「資源」であることには変わりません。 故型を資源として利用する方法をこれからも検討していく必要があります。
石膏は、安全な資源であることの解説をしますと、

(1)石膏は、中性で害のない物質である。

(2)石膏は、食品添加物、漢方薬の原料でもある。

(3)石膏は、ビール酵母の醸造用、豆腐の凝固用などにも利用されている。

(4)石膏は、土壌改良効果及び肥料効果がある。

最近、廃棄物処分場で石膏に関係したニュースがありましたので、一部解説します。 いずれも、故型に関係するものではなく、石膏ボードに関係するものです。
石膏は、安全な資源であることの説明をしますと、

1.石膏ボードを廃棄した処分場で砒素が検出された。
原因:石膏ボードメーカーが、砒素が混入した精錬排脱石膏を原料として利用したため。
回収措置が取られています。

2.石膏ボードを廃棄した処分場で硫化水素が検出された。
原因:石膏単独では、化学反応や生物反応でも硫化水素が発生することはありませんが、
有機物(ボードの紙)が発酵してメタンガスが発生する環境では、硫酸還元細菌 により、硫化水素が発生する可能性があります。
98年より安定化処分場では石膏ボードを廃棄する場合は、紙を除去することを義務づけられています。

ご意見等ございましたら、当社技術研究所まで、お知らせ下さい。