塩化マグネシウム

  • 英名/和名/別名

    塩化マグネシウム
    Magnesium chloride
    塩マグ;苦汁;にがり

  • 化審法化学物質

    (1)一233 安衛法 公表

  • CAS番号

    7786–30–3 (6水塩)7791–18–6

  • GHS分類ID番号

  • 性状

    ●MgCl2•6H2O
    ●分子量(式量):203.33
    ●無色潮解性単斜晶
    ●比重2.32
    ●20℃の溶解度35.14/100水
    ●アルコールに可溶
    ●加熱すれば無水物とならず加水分解し、約200℃で塩化水素を発してオキシ塩化物となり約600℃でマグネシアになる

  • 規格

    試薬JIS K 8159-06(六水和物)、 ISO6353-2-83、市販品は固形(六水塩)43〜46%、液状はボーメ32〜33°、33〜34°、34〜35°、35°以上となっている。
    食品添加物公定書(六水塩)。

  • 用途

    豆腐製造、道路凍結防止剤、耐火物、土木·建材用、因療用(人工透析液,輸液)

  • 製法

    6水塩化物MgCl2・6H2Oは、ビショファイト(Bischofite)として苦汁中に多量に存在。それには少量の臭化物を含んでいるので、臭素を分離する。脱臭素苦汁は遊離硫酸を含むので、石灰で中和し石こうを流降させたうえ、上澄液を煎熱釜で加熱濃縮し、そこで生じる沈殿物(K204を9%含む)を分離。さらに上澄液を冷却結晶させるとカーナリットKCl・MgCl2・6H2Oの結晶が析出する。濃縮によって生じた沈殿物は脱水して苦汁カリ塩とし、カーナリットを分離した液をさらに煎熱釜で沸点(134℃)になるまで濃縮したのち、放冷すると塩化マグネシウムが結晶析出する。これを分離脱水する。

  • 取扱注意

  • 毒性

    RTECS=急性経口毒性LD50:2,800mg/kg(ラット)。

  • 適用法規

    化審法 第8条届出不要物質。
    海洋汚染防止法 施行令別表第1有害である物質(Z類)(溶液)。