酸化マグネシウム

  • 英名/和名/別名

    酸化マグネシウム
    Magnesium oxide
    マグネシア;苦土;カ(煆)焼マグネシア;マグネシアクリンカー:死焼マグネシア;
    Magnesia;Calcined magnesia;Magnesia clinker;Deadburned magnesite

  • 化審法化学物質

    (1)-465 安衛法 公表

  • CAS番号

    1309–48–4

  • GHS分類ID番号

    H27-A-007/C-007A_P(厚・経・環27年度)

  • 性状

    ●MgO
    ●分子量(式量):40.32
    ●白色粉(等軸晶系)
    ●比重3.2〜3.7
    ●激点2,850%
    ●酸に溶けてマグネシウム塩になる
    ●アンモニウム塩に溶ける
    ●アルカリに不溶
    ●水にわずかに溶け、水酸化マグネシウムに変化する
    ●空気中の炭酸と水分を吸収すると、一部が塩基性炭酸マグネシウム3MgCO3・Mg(OH)2・3H2Oになる
    ●原料と製法の違いにより、市販品は無定形粉末で軽く、軽質品と重質品とがある
    ●煆焼温度により煆焼マグネシア(800〜900℃)と死焼マグネシア(1,500〜1,600℃)とに区別

  • 規格

    試薬JIS K 8432-06、ISO 6353-2-83、日本薬局方、USP、EP、医薬部外品原料規格、食品添加物公定書、飼料添加物

  • 用途

    ゴム、医薬品、セラミックス原料、各種合成樹脂の充てん剤、触媒、耐火煉瓦、耐火物、セメント、半導体、食品、放熱材料

  • 製法

    炭酸マグネシウムや塩基性炭酸マグネシウムを焙焼して得られるが、焙焼温度が品質に関係し、高温を用いると重質のものができる。苦汁、海水に石灰を入れて水酸化マグネシウムを取出し、乾燥したのち煆焼して酸化マグネシウムを得る。

  • 取扱注意

    ハロゲン、強酸と激化して反応。
    保護具:呼吸用保護具、安全ゴーグル、保護メガネ

  • 毒性

    許容濃度ACGIH10mg/m³(吸入性画分)(TWA)。目や鼻を刺激。生成したばかりのヒュームを吸入すると金属ヒューム熱を起こすことがある。
    吸入した場合、新鮮な空気の場所に移し安静に。目や皮膚についた場合、多量の水で洗い流す。

  • 適用法規

    化審法 第8条届出不要物質。