塩化カリウム
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英名/和名/別名
塩化カリウム
Potassium chloride
塩化カリ;Muriate of potash -
化審法化学物質
(1)一228 安衛法 公表
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CAS番号
7447-40–7
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GHS分類ID番号
―
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性状
●KCl
●分子量(式量):74.56
●無色立方体の結晶または粉末
●比重1.984
●融点773〜776℃
●溶解度25.6g/水100g(20℃)
●水溶液は中性
●アルコールに難溶
●塩酸に不溶
●アルカリに溶ける -
規格
試薬JIS K 8121-07、ISO6353-3-87、日本薬局方、肥料取締法、食品添加物公定書
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用途
カリ肥料、カリ塩類の原料、医薬品(ぜんそく、てんかん、アレルギーの治療)、熱処理剤、分析用試薬
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製法
カーナリット KCl・MgCl2・6H2Oを浸出した母液を80〜90℃に加熱し、粉砕したカーナリットを入れて煮沸浸出する。沈殿物を分離し、2〜3日放冷すると少量の食塩を含んだ塩化カリが析出するので、これを再溶解、結晶精製すると純度80%以上のものを得る。
シルビンKCl・NaCl鉱石を8メッシュ程度に砕き、蒸解釜に入れて110℃で飽和溶液とし、これを真空冷却器で約20℃に冷却すると塩化カリだけが晶出して、食塩は一部の塩化カリとともに液中に残るから結晶を分離、冷気で乾燥する。母液は加熱して再び蒸解に用いる。
脱臭素苦汁は硫酸を含み、これを石灰で中和し、石こうを沈殿させ、上澄液を煎熱釜で加熱濃縮し、生じる沈殿物を分離する。上澄液を冷却結晶させると、カーナリットKCl・MgCl2・6H2Oの結晶が析出する。これを熱湯に溶解したのち冷却すれば粗塩化カリが析出結晶する。これを再溶解、再結晶精製する。 -
取扱注意
気密容器。
消火剤:水、粉末等
保護具:簡易マスク、保護メガネ、ゴム手袋、作業衣 -
毒性
急性経口毒性LD50:3,020mg/kg、RTECS=急性経口毒性LD50:2,600mg/kg(ラット)。
利尿剤に用いるが、多量に飲むと消化器を刺激し嘔吐、血圧上昇、循環器系統の障害を起こす。目に触れると刺激がある。
吸入した場合、新鮮な空気の場所に移し安静に。目や皮膚についた場合、多量の水で洗い流す。 -
適用法規
化審法 第8条届出不要物質。
海洋汚染防止法 施行令別表第1有害である物質(Z類)(溶液)。